書店経営――政治に頼る前に(出版研究室から[57])
さきごろ、「全国の書店経営者を支える議員連盟」(書店議連)の新体制が発表された。これまで会長だった自由民主党の河村達夫氏から塩谷立衆議院議員に交代。書店事務局は、日本書店商業組合連合会と出版文化産業振興財団(JPIC)が […]
さきごろ、「全国の書店経営者を支える議員連盟」(書店議連)の新体制が発表された。これまで会長だった自由民主党の河村達夫氏から塩谷立衆議院議員に交代。書店事務局は、日本書店商業組合連合会と出版文化産業振興財団(JPIC)が […]
フリーランスは自らを「産業の申し子」と称している(by出版ネッツ)。70年代後半、「先割り編集」の手法が編み出され、テキストもビジュアルも、活版とは段違いの大量の情報量を同時進行的に誌面に展開していくため、ライター・エ […]
デジタル庁の設置に伴い、個人情報保護法が大幅に「改正」された。改正法は「デジタル社会形成整備法第50条による改正」が今年4月1日に施行され、「同第51条による改正」が23年5月19日までに施行される。このようなスケジュー […]
ここ数年、国政選挙が近づくとネットを賑わすものに「ボートマッチ」がある。政策ごとにユーザーの賛否を問い、親和性のある政党や候補者を紹介してくれるサイトだ。2007年に読売・毎日両社が開設して以来、増加傾向にある。 これら […]
『週刊金曜日』(以下、『金曜日』)が年末年始合併号で絵本特集を組んだ。「えっ、『金曜日』が?」と意外な感じを抱きながらページをめくっていった。中扉に「絵本には、普遍的な魅力がたくさん詰まっています」とある。「なるほど」と […]
前回、出版研究室のとりくみの課題を確認した。その一つに、出版労連の産業課題へのとりくみを直接的にサポートしていくことがある。「産業課題」と一口に言っても、それは、経済活動に根差した実体としての産業状況から、言論・出版・表 […]
湖に例えるならば、出版界の 2021年は各社が湖底で動いていたことも含めて一挙に湖面に形となって姿を現した一年であった。 販売額は巣ごもり需要もあり「出版不況脱出か」と思わせる数字を示した。単に雑誌・書籍の電子化にとどま […]
コロナ禍で社会構造が変わり、生活も価値観も変化している。筆者の住む長野県の山麓でもコロナを避けた人たちがリモートワークをしている。人口8,000人の原村に書店はない。が、図書館は充実していて、人口1人あたりの貸出率は県内 […]
最近、出版の役割という言葉が頭をよぎる。きっかけは東京五輪・パラリンピックである。メディアの取り上げ方、向かい合い方に強いひっかかりを覚えたのだ。筆者が大事にしている言葉がある。「『論』を立てる」。元上智大学田島泰彦教授 […]
このほど、トーハンと大日本印刷(以下DNP)が、物流改善などを目的とする業務提携を発表した。かねてよりDNPが開発を進めてきたデジタル技術を活用した需要予測を、広く一般に導入する試みと思われる。 DNPは2018年、AI […]