危険水域をどう脱するか(出版研究室から[27])
出版関連産業は新たな危険水域に?――出版社の倒産が続いた今年、全国紙が業界の苦境を報じた。出版流通では公取委の関与で大手二社の協業化=合理化が進んでいる。書店が1軒もない地方都市が増えている。帝国データバンクの調査で10 […]
出版関連産業は新たな危険水域に?――出版社の倒産が続いた今年、全国紙が業界の苦境を報じた。出版流通では公取委の関与で大手二社の協業化=合理化が進んでいる。書店が1軒もない地方都市が増えている。帝国データバンクの調査で10 […]
「あいちトリエンナーレ2019『表現の不自由展・その後』」が一旦中止に追い込まれた問題は、不自由だとすら言えない日本の言論情況を露呈しただけではすまなかった。MICと出版労連が早い段階で声明を発して抗議の意思表示をしたほ […]
毎月行われる出版研究室の討議では、出版業界の問題だけでなく、国内外の政治や人権問題なども、重大なテーマとして扱っている。 ここ数ヵ月間、逃亡犯条例改正案に、激しい抗議デモ活動をくり広げた香港市民たち。先月初めに、改正案の […]
この夏コンビニエンスストアの店頭からアダルト誌が消えた。当初コンビニ各社は9月以降店舗からの撤去を発表したが、前倒しした社もあり大半の店ではゴールデンウィーク明けから徐々になくなっていった。いち早く取り組んだミニストップ […]
4年ほど前になるが、児童文学者の山中恒さんのご自宅の書庫で、戦前から戦中、戦後に渡る貴重な書籍や、一目で歴史的に価値があると分かる手書きの文書など、膨大な資料を見せていただいたことがある。後に、作家で評論家の保阪正康さん […]
コンビニの食品ロスを減らすニュースを聞いてふと「返品抑制に応用できたり……?」と思った。だって比べてみると……。 ・コンビニ 大手コンビニは値引きしないのが基本。でも品切れによる売る機会を逃さないために「捨てる前提」の商 […]
1994年に創業し、97年に米国ナスダックに上場、世界最大のネット通販企業となっているアマゾン。「商品を可能な限り速く、低価格で消費者に届ける」ことで成長し続けてきた。 これを成しえたのは、交渉力を背景にした業者への負担 […]
出版業界で読まない人はいない業界誌『出版ニュース』が3月末で休刊となった。1949年11月の創刊から70年だが、出版業界の盛衰の象徴ともいえる(発行人・清田義昭氏には研究室のアドバイザーとして大変お世話になっている)。 […]
2019年2月1日に、日EU間のEPAが発効したが、その1週間前の1月23日には、「日EU間の相互の円滑な個人データ移転を図る枠組み」が発効した。これは、日本の個人情報保護委員会と欧州委員会が交渉を重ねて合意した、日欧間 […]
TPP11の発効と同時に施行された著作権法の「改正」点は次のようになっている。 (1)著作物等保護期間の延長 (2)著作権等の侵害罪の一部非親告罪化 (3)アクセスコントロールの回避等に関する措置 (4)配信音源の二次使 […]