出版研究室を立ち上げてから丸2年。遅ればせながらウェブサイトの開設にこぎつけた。出版労連が運動をつくる動力的組織だとすると、出版研究室は出版労連の産業課題へのとりくみを支える研究組織だ。出版界のあらゆる動向を察知し、長期的に考えなければならないことや、今問題となっている点に切り込み、分析・研究し、時には提言する。その成果を、サイトを通じて発信していく。本サイトが広く公共的なものとして活用されることを願う。
「出版研究室」で検索すると、斬新なデザインのトップページがあらわれる! コンテンツは5つ。1つ目は、「ごあいさつ」。設立の主旨を述べてある。2つ目は、「出版関連産業の現状と課題」。文字通り、出版界の諸問題に対して、業界紙誌とは一味違う組合的な視点で切り込みたいと考えている。3つ目は用語解説。現在何を取り上げるかを慎重にしかし大胆に進めようと検討中である。「出版産業でよく使われている用語解説」と銘打つ予定である。4つ目は、出版業界の最新情報を発信するコーナー。ここの目玉は「出版人に聴く」だ。多士済済の出版界にあって、業種、人物、意外性など光っておられる方へのインタビュー記事を掲載する。ちなみに第1回目の出版人として、現代書館社長の菊地泰博さんにご登場いただいた。最後の5つ目には、出版産業に関する団体のサイトリンク集や各種データをアップする予定である。
「まずはスタートさせる」を合言葉にやってきた。おいおい充実させていきたい。読んで面白いものを発信することはもちろんだが、ためになる、役に立つ情報をお届けしたいと考えている。ビジターのみなさんからの忌憚のないご意見をぜひとも頂戴したい。
(出版研究室事務局長・平川修一)〔『出版労連』1554号/2018年9月1日より〕