出版社の営業職として、なんだかんだ一番基本となるのは書店への商品の提案と受注です。では、書店への営業はどうやるのか? 中心になるのはこの2つだと思います。(他に素敵なやり方があれば教えてください!)
(1)一件、一件、それぞれの書店に営業をする。
(2)チェーン展開をしている書店本部のバイヤーさんへ営業をする。
(1)の営業方法はとっても丁寧で理想的なのですが、少人数の出版社だとなかなか人員的にも経費的にも難しいところ。そんななか、(2)は一度の商談でたくさんの書店に商品を行き渡らせることができるので、とっても効率的! バイヤーさんが店舗ごとの適正冊数を指定してくれるので安心感もあります。
しかし、先日ちょっとした事件が…。とある書店本部のバイヤーさんが替わられました。すると今までは商品案内のたびに発注があったのですが、新しい担当者さんに替わって以降パタリと注文がこなくなってしまいました…。
そんな状態でくじけそうになりながらも、めげずにアタックし続けたところ、ついに注文がきました! ワクワクしながらメールを開くと、すっごく少ない注文数…。いやいや、この数じゃ絶対足りないでしょ…。
先方の担当者さんが替わるとやり方が今までと違う、なんてことはよくありますが、今回のことはそんな温(ぬる)いものではありませんでした。注文がこなくなったのですから。今まで自社の本が並んでいた書店の棚に並ばなくなってしまうのです。
実は、こういったことは珍しいことではありません。バイヤーさんが替わるたびに起こり得る…。でも、本当にそれでいいんでしょうかね…。定番商品で実績もあるのに、店頭にきちんと並ばないくらい注文数が減ってしまうって…。良くも悪くもまだまだ個人の裁量が大きい業界だなぁ。