分科会 時間:18:30~20:30
①10/ 5(金)「『書店を歩く』ことから視えてきたもの」(会場・出版労連会議室)
講師・長岡義幸さん(インディペンデント記者) 聞き手・伊豆野 潔(出版・産業対策部)
雑誌をはじめ出版物売り上げの減少はとどまることを知らない。それにつれ、街の風景が変わるほどに減っている書店。さらに、出版流通の世界は、配送網維持の困難から取次による出版社への取引条件の見直し、アマゾンによる取次外しなど激変を続けている。全国の書店を歩くことから視えてきたものは何かを長岡氏に語ってもらい、書店と出版流通の現状を考えていく。
②10/12(金)「教科としての道徳がはじまった-子どもたちは……-」(会場・出版労連会議室)
講師・宮澤弘道さん(公立小学校教員)
2018年4月から小学校では「特別の教科 道徳」がはじまった。算数など他の教科には、その背景に科学的な学問成果の蓄積があるが、道徳にはそれがない。検定教科書の作成やそれを使用しての授業、さらには評価の問題など、危惧される点が多数ある。一方、この4月から授業はスタートしている。先生や子どもの戸惑いや苦労・工夫など、具体的な報告を受け、教科としての道徳のあり方、あわせて教科書のあり方を考えたい。
③10/18(木)「過渡期を迎えた<表現の自由>の行方 」(会場・文京区民センター3C会議室)
講師・メイザーズぬまきちさん(ゲーム制作者) 聞き手・昼間たかし(ルポライター)
「自分が気に入らない表現は叩きつぶしてもよい」公権力や法律を駆使して。あるいはSNSで攻撃的な罵倒を駆使して。エロ・ヘイトスピーチ・Metoo etc… あらぬところから向けられる刃は、間違いなく表現することの意志を再確認されている。自身も表現活動を続ける講師からの提起をもとに「表現の自由」が「表現することの自由」に押し込められた現代の止揚を試みる。資料等は事前にSNSなどでも提示するので要確認のこと。
④10/19(金)「再販制についてあらためて検証する」(会場・出版労連会議室)
講師・清田義昭さん(出版ニュース社代表)
日本の出版産業は、再販制(再販売価格維持制度)によって仕組みの根幹が支えられているが、これが弊害となっているという見方もある。激変・再編期にある出版産業において、あらためて再販制の意義・機能を検証する。
⑤10/24(水)「国立国会図書館の資料デジタル化事業」(会場・文京シビックセンター5階会議室C)
講師・福林靖博さん(国立国会図書館電子情報部電子情報企画課)
国立国会図書館では、関係する機関や団体との協議の下、利用と保存の両立の観点から所蔵資料のデジタル化が進められている。
2013(平成25)年からは、全国の図書館等でデジタル化資料を利用できる送信サービスも開始された。
国立国会図書館のデジタル化事業を切り口として、デジタル化時代の文化の公共性について考えていく。
*タイトルは変わる場合があります。
【参加費】1,000円(全体会+全分科会の通し券;全体会を除く1分科会のみ参加の場合は500円)
【主 催】出版労連・第45回出版研究集会実行委員会 113-0033東京都文京区本郷4-37-18 いろは本郷ビル2階 TEL03-3816-2911