「図書館で借りた本が破けたときのセロハンテープ修繕はご法度!」 (grape編集部9月19日版、規文堂Twitterから)

先日、grapeというWebメディアで偶然見つけた記事にドキッとさせられた。「図書館の本、破れたら…『セロハンテープは絶対にやめて』の声に考えさせられる」(grape編集部9月19日)というもの。元の情報は、規文堂という会社が発信しているTwitterである。早速、規文堂のTwitter(@kibundo_kyoto)を読んでみた。最初に「図書館をつくる『規文堂』です」とある。意気を感じる。規文堂という会社は、業務の一つとして図書館や学校をクライアントとして、備品などの製作・販売、施設の施工なども手掛けている会社だ。
「図書館で借りた本は、セロハンテープで直してはいけません。経年劣化で大変なことになります・・・」と定期的にTwitterで呼びかけている。そして規文堂は次のように言っているそうだ。「図書館の本が破れたときは、自分で直さず引き続き返却窓口へ」と。
正直これらを読んだとき、驚いた。こんな大事なことを知らなかった自分が恥ずかしいと思い、恐る恐る周りの人に「こんなこと知っている?」と尋ねてみた。すると多くの人がセロハンテープでの修繕はいけないのだということを知らなかった。「あれっ、やっちゃった!」と焦り、良かれと思って急いで(しかし、もちろん丁寧に)セロハンテープで修繕していた自分や、同じ経験を持つ人の多いこと多いこと…。自分ではセロハンテープを使って修繕したことはなくても、セロハンテープでの修復作業じたいがいいことではないということを知らなかった人が多かった。
図書館で働いていたことのある友人に、「破いちまったページをセロハンテープで直して返却してはいけないんだってね⁈」と話したところ「そうだよ、セロハンテープが一番困る。全部剥がすんだから!」と言われてさらに驚いた。大変な手間がかかるそうだ。
破いたって黙って返却する人もいるだろう。借りた本が破れていた場合、返却時に自分が疑われないようにセロハンテープで修繕する人もいるだろう。でも、図書館の職員さんや利用者のためにも、セロハンテープによる破損修復はご法度だという「ルール」を徹底させて真に本を大事にする文化を創っていきたいものだ。