つい先日、取引先の書店から衝撃的な話を聞いた。その方は三重県内の町の書店の経営者だが、昨年度まで地元の公共図書館に本を納入していた。今年度からは別の業者が担当することとなった、つまり入札に勝てなかったという。なんと、定価 […]
続きを読む 地元の書店に起こっていること(出版研究室から[67])
出版業界について考える
つい先日、取引先の書店から衝撃的な話を聞いた。その方は三重県内の町の書店の経営者だが、昨年度まで地元の公共図書館に本を納入していた。今年度からは別の業者が担当することとなった、つまり入札に勝てなかったという。なんと、定価 […]
続きを読む 地元の書店に起こっていること(出版研究室から[67])今期の出版研究集会の口火を切ったのが、出版研究室が担当した2月10日の分科会①で、そのテーマは「個人情報の利活用だ! さあ、あなたの個人情報をマイナポイントと交換しよう! でも、それってほんとうに大丈夫?」だった。マイナ […]
続きを読む 追及はまだまだ終わらない(出版研究室から[66])『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ_コンテンツ消費の現在形』(光文社)を読んだ。早送りする理由に「なるほど~」と思った。けどその後、フリー編集者の話を聞いて「早送り、なるほどだけど、どうするよ……」となっ […]
続きを読む タイパ……そんなに急いでどこに行く(出版研究室から[65])出版産業の今日的到達と課題を解き明かそうという出版研究集会が、49回を迎える。全体会と5つの分科会で構成、出版研究室もその一翼を担い、分科会①を受け持つ。 「個人情報の利活用だ! さあ、あなたの個人情報をマイナポイントと […]
続きを読む パンデミックと戦争のさなかに(出版研究室から[64])2022年は、生活面でいえば物価・エネルギー価格の高騰に尽きるだろうか。振り返ると、コロナ禍丸3年、ウクライナ戦争、それらに起因とする円安等々。高くなった電気・ガス料金、食料品を含む生活必需品の止まらない値上げラッシュ […]
続きを読む 来る年 忖度なしでモノ申す(出版研究室から[63])2022年3月に『近代出版研究』の創刊号が出た。発行は近代出版研究所で、皓星社の発売である。300ページ近いボリュームがある。冒頭に所収されている研究会メンバーによる座談会からは、創刊の熱い意気込みが伝わってくる。本誌 […]
続きを読む 良い本が出た! 『近代出版研究 創刊号』(近代出版研究所/皓星社・刊)マイナンバーカードの普及率が、2022年10月18日の時点で50%を超えたという報道がされた。 この間、政府はキャンペーンを繰り返してきたが、この中で「マイナンバーカード交付申請書」なるものが、マイナンバーカードを所有し […]
続きを読む マイナンバーカードと個人情報保護法委員会への期待(出版研究室から[62])安倍元首相の射殺を各メディアは大々的に扱ったが、いち早く旧統一教会との関連を報じたのは週刊誌とネットであった。 NHKは犯人が「旧統一教会が関係あると思い込んで~」と報じ、国葬が浮上すると真っ先に戦後レジームからの脱却、 […]
続きを読む 「国葬」でよいのか? メディアは何を!(出版研究室から[61])台湾の書店は大手の誠品書店だけではない。 零細書店、いわゆる独立書店も盛んである。 実は出版大「国」といえるかもしれない。 誠品書店に魅せられていた自分だが、 2014年2月の台北国際書展(TIBE)の初視察前に たまた […]
続きを読む アジアの本旅② 台湾・活気づく独立書店たち購買データの高精度分析により、返品抑制や売上改善をめざすとりくみが、大手取次会社を中心に行われようとしている。 DNPでは今年8月から、ICタグを出版物につける実証実験を始める。また、DNPグループの書店向けの流通拠点を […]
続きを読む 読書履歴 集められた先には(出版研究室から[60])