古書店を差別(?)する休業要請の不思議

政府の緊急事態宣言の延長に伴って、各自治体も対応策を発表した。最初の緊急事態措置として東京都が行った古書店への措置は継続され、変更は発表されなかった。

休業指定休業要請の対象に古書店が指定された一方で、書店が指定されなかったことへの疑問は依然報じられている。その疑問は当然だろう。神保町の古書店街に通う常連や店主の声からは、行政の判断に対する違和感や複雑な心境がうかがえる。

そんななかで、高松の古書店が家庭や職場まで本を配達するという行動を開始した。配達は高松市内だが、郵送の場合は全国対応もするそうだ。店の名前は「なタ書(なたしょ)」。そこでネットで検索をして、Facebookページを見つけた。店主によると、週末の外出自粛要請を受けて、4日からセルフロックダウンをしているとのこと。期間は「当面」だそうだ。

今回の休業要請のことを契機に、「再販」のことも含め、古書と新刊本の関係などを、もっと掘り下げていく必要がありそうだ。