出版産業、気になる話題 (2019年9月~10月上旬)

全国紙、業界紙の別を問わずに、今秋の新聞各紙から、出版不況というワードを拾ってみた。

出版不況で部数が落ち込むなか、創刊40周年を迎えた『週刊ヤングジャンプ』がデジタル展開で挽回を狙うとのこと。電子書籍と紙の本の関係は永年の課題だが、ここらで出版界を活気づける大きな変革があるとよいのだが。
出版不況なのに本の値段が上がっているという。売れないから値段を上げざるを得ないのか、値段を上げたらさらに売れなくなるのではないか、……。悩ましい問題を抱え、出版界の模索は続く。
大日本印刷が、「AI」を駆使した出版業務のデジタル化により、印刷事業の再生を目指しているとのこと。果たしてAIは出版不況を乗り切るカギと成り得るか。
ブックホテル「箱根本箱」。コーヒーとお茶が飲み放題、六本木の書店「文喫」。日販のリノベーション推進部が手がけた「本と出会う場」だそうだ。楽しく本に出会える場、本とゆっくりすごせる場。そんな空間から出版不況を跳ね返すキッカケが生まれるのかもしれない。