出版産業、気になる話題

全国紙、業界紙の別を問わずに、昨秋の新聞各紙から、若者というワードを拾ってみた。

漫画の電子版を配信する上場企業の売上高が急拡大しているそうだ。海賊版サイトの漫画村が閉鎖されたことで、正規版の配信サイトに若者を中心とした利用者が集中していることが理由のようだ。スマートフォンでの漫画の購入の定着が、デジタル市場の拡大に繋がっていくことを期待したい。

アメリカで、D2C(Direct to Consumer)と呼ばれるネット直販ビジネスが、急成長をしているという。企業間取引をB2B(BtoB)というのと同じ文脈で、自社で企画・製造した商品を直接消費者に販売するというビジネスモデルを表しているようだ。若者の生活に浸透しているSNSを使った広告の効果もあって、若者市場を取り込んでおり、アメリカではAmazonを揺るがす存在になりつつあるという。

今後、日本にも浸透してくると思うが、さて出版業界にはどのような形で浸透してくるのだろうか。注目しておきたいと思う。